今回は整体で耳にする「好転反応」についてお話していきたいと思います。
揉み返しとの違いについても説明していますので興味がある方は読んでみて下さい。

好転反応とは？

整体で施術を受けた後に起こる症状のことを、「好転反応」と呼ばれています。
症状は様々ですが、だるさ、眠気、身体の痛みなどが現れやすいです。
好転反応が起こるのは、施術を受けることで体に溜まった老廃物・疲労物質などが血中に入り、排出される過程で体調に変化が現れるためです。
なのでこれらは、症状を改善させていくためには、とても必要になっていく反応なのです。
なお、好転反応が出たとしても、1～3日間ぐらいには、落ち着きますのでご安心下さい。

＜好転反応の種類＞

①弛緩反応
マッサージや整体を受けた時に筋肉がほぐれることで、縮まっていた筋肉に今まで溜まっていた毒素や老廃物などが、巡回することを弛緩反応といいます。
毒素や老廃物が流れ込み、巡回している時に今まで機能していなかった器官などが毒素や老廃物に対応できず、急激なだるさ（倦怠感）、熱を発症するようになります。

②過敏反応
過敏反応は施術した箇所が施術したのにもかかわらず、痛みやかゆみ、炎症などを起こすといわれています。
過敏反応が起こる原因は施術した箇所に血液が流れ込んで、体中の壊れた組織を作り変えようとしているためです。
そのため、長年症状がある方や重症の方は繊維や靭帯など組織から変えてあげないとなかなか症状が良くならないためよく起こります。

③排泄反応
排泄反応は体に溜まった毒素や老廃物を体外に排出しようという動きのことです。汗、尿、便、皮膚に反応が現れるといわれています。

④回復反応
回復反応は今まで血行の悪かった所が改善され、うっ血していた汚れた血液が一時的に周り初める時にあらわれることで起こる症状といわれています。
急激なだるさ（倦怠感）や眠気が反応として現れます。

＜好転反応が出るパターン＞

1.身体が大きく変化した場合

身体が正常な状態に戻る過程で、だるさを感じたり、初め感じていた痛みの場所とは違う場所に痛みを感じたりすることがあります。
たとえばデスクワークで抱えた腰痛を改善させたとき、首やそれ以外の箇所など、それまで気にならなかった箇所の痛みが出てくるような事があります。
これは、痛みが移動したわけでなく、元々悪かった場所を感じれるようになり、身体がその部分も回復しようとしてる証拠なのです。
身体がだるくなるのも同じような原理で、施術すると血流が良くなり、身体が回復しよとするために、だるさや眠気が起こるのです。

2.刺激が多かった場合

施術の際、刺激が多すぎたり、または強すぎたりすると、好転反応が出ることがあります。
こうした場合の好転反応は「オーバードーゼ」、すなわち施術のし過ぎが原因です。
しかし、症状が重い方や早く改善させたい方は、初めの施術後に出てくることが多いため、事前に反応がでることを説明し、ご理解頂いたうえで施術する場合もあります。

＜揉み返しとの違いは？＞

【好転反応】
・痛み以外に身体がだるくなったり、眠気に襲われる
・強い痛みではない
・患部が回復へむかう
※身体が回復している合図になります。

【揉み返し】
・施術をした箇所にピンポイントで痛みがでる
・1週間以上、痛みが続くこともある
・患部が回復しない
＊不快感のある痛みは、揉み返しの可能性が高いです。
　筋肉が傷ついている合図になります。

＜好転反応が起きた時の対処法＞

まずは安静にして休むことが大切です。
特に眠いときは、体の要求に従って睡眠をとりましょう。
また、毒素を排出するために、しっかりと水分を摂ることも大事です。
2～3日で回復するため、ご安心ください。
もし気になる場合は放置せずに、医療機関や専門家に相談しましょう。

何かありましたら、お気軽に当院に一度ご相談下さい。