今回は当院にご来院されている方、興味がある方に人が本来持っている回復力についてお話しさせて頂こうと思います。
ぜひ最後まで読んでみて下さい。
人がもっている回復力ってどんなもの?
動物が本来持っている回復しようとする力ということで、ケガや病気になった場合、薬を服用しなくても、時間の経過と共に元に戻そうとする機能が備わっています。
いわゆる私たちが本来持っている力で、身体の悪い状態から良い状態に持っていく力のことです。
普段私たちは生活のなかで何かしらのストレスを心身共に受けており、身体が不調になり正常な状態を保てなくなってしまいます。
異常な状態から正常な状態に回復させることができるのは人が本来持つ回復力の働きによるものです。
健康でなかった状態から健康な状態に戻す働きを「恒常性の維持」機能ともいいます。
免疫力と自然回復力の違いは?
免疫とは、外から侵入してきた異物に対して働く力のことです。
自然回復力は怪我をした傷口を回復する事や風邪を引いて身体が起きた不具合を回復する力のことを自然回復力といいます。
身体を健康な状態に維持するためには…?
・身体の機能バランスや、環境が変化しても状態を一定に保つ機能である恒常性を維持すること。
・病原菌やウイルスなど異物の侵入を防ぐ生体の防御反応。
・傷ついた細胞の修復や元通りの状態に修復や再生させる自然回復力。
この3つの仕組みが十分に働いている状態のことです。
では、どうすればこの働きを高められるか‥
それは、食事・睡眠・運動を適切に行うことが大事です。
①食事の栄養バランスが整っている
細胞や物質の主要な成分はタンパク質です。
細胞には寿命があるためタンパク質が足りないと免疫力の低下に繋がるため肉や魚、卵、大豆製品をしっかり摂取しましょう。
また腸内環境も免疫機能と深い関わりがあるため、腸内環境を整える食物繊維(海藻類やきのこ類)や発酵食品(納豆や味噌や漬物)などを意識して摂取しましょう。
②日頃から適度な運動を行いましょう
筋肉を動かすことで体温が上がって血流が良くなり、全身に栄養や酸素を取り入れています。
また、運動することでセロトニンというホルモンが生成され、ストレスを解消し、自律神経を整えてくれます。
そうすることで、腸の働きが向上し免疫力が上がるのです。
余談ですが、体温を1°下げると免疫力は下がると言われていて、適度な運動は免疫細胞を働きやすい環境に促してくれるのです。
③十分な睡眠をとりましょう。
睡眠中は、日中活動して疲労していた細胞や組織が修復される大切な時間です。
風邪や傷を回復するためには自然回復力を促すのが成長ホルモンです。
成長ホルモンは眠りに入って約3時間の間深い睡眠時に分泌されます。
傷ついた全身の細胞を修復し、疲労を回復させます。
睡眠時間が短いのはもちろんですが、質が悪いと浅い睡眠が増え、体内の細胞の回復ができず免疫機能の働きも低下して、すぐに風邪を引きやすくなったり、回復しにくくなったりします。
良質な睡眠のためには
・起床したら太陽の光を浴びる
・休日の睡眠時間は、平日より2時間多い程度に抑える
・朝食にタンパク質を摂る
・睡眠の2時間前にぬるめの入浴を済ませる
・睡眠の1時間前からテレビやスマートフォンは避ける
などを心がけるとよいでしょう。
睡眠は身体の回復だけでなく、記憶の整理や心の整理もするので、1番重要になってきます。
どれも取り組みやすいので、実践してみて下さいね。
いかがでしたか?
私たちにとって健康が1番です!
未然に防ぐことが健康への第一歩になります。
皆様の参考になれば嬉しいです。
ここまで読んで頂きありがとうございました。