【変形性股関節症】
股関節は人体で一番大きな関節で、体重が最もかかりやすい場所です。
当院でも変形性股関節症でご来院される方がいらっしゃるため、お話ししていこうと思います。
病態:変形性股関節症の病態は、股関節の軟骨がすり減っていくことで痛みが生じて股関節の曲げ伸ばしに支障が出るため立つ、座る、歩くという動作に大変なお辛さを起こしてしまいます。
変形性股関節症は原因となる病気があるかないかで
一次性、二次性に分かれます。
★一次性とは、原因となる他の病気がないタイプで肥満気味の方やスポーツマンや肉体労働をされている方で、
★二次性は変形性股関節症である臼蓋形成不全や発育性股関節形成不全や怪我の後遺症があります。
女性の方で生まれつき臼蓋形成不全を持たれている方が多いです。
臼蓋形成不全とは股関節の骨盤側の臼蓋が変形して大腿骨をうまく覆うことができない状態です。
そのため股関節の骨がスムーズに動けなかったり、軟骨がすり減りやすくなることや40歳〜60歳で変形が進んでいきます。
発育性股関節形成不全は乳児期のオムツの巻き方が影響して股関節が脱臼してしまう病気です。
その脱臼の影響で長期間経過したのちに股関節が変形してしまいます。
一次性二次性ともに骨盤の構造上や筋肉量の違いなどから男性より女性の方が発症しやすいと言われます。
どんな症状か?
股関節の痛みですが、大転子付近での痛みがあり,
立ち上がりや動き始めなどの動作時痛が多く、重症になってくると動かなくても痛みに繋がることがあります。
なので睡眠を妨げてしまうことがあるため
また動かしづらさもあるため筋肉の強張りや階段の昇降運動や衣服の脱ぎ着もしづらくなります。
動く範囲が狭くなる関節可動域制限がおこり、完全に固まってきた状態を関節拘縮(かんせつこうしゅく)と呼びます。
痛みのある関節を庇い骨盤の傾きや足の長さが左右で変わってくるなど脚長差が生じると日常生活に支障が出ることが多いため注意が必要です。
足を引きずって身体が前のめりになることがあります。歩行で異常が起きるのを跛行(はこう)といいます。
身体のチェックでは
いつから、どんな痛みが、どのようにすると痛むのかなどをチェックします。
曲がる→閉じる→内捻り
ズバリ痛みの原因は内股です。
股関節を曲げて内側に閉じてさらに内捻りになるとぶつかります。
受け皿にぶつかる形です。
そうすると鼠経部分が痛くなることやひどくなってくると太ももの表に痛みが降りてきます。
骨盤の形状からして受け皿が浅い形になるので痛みが生じやすい
意外と多いのがあぐらをかけない方です。では内股にしてしまう原因となる筋肉を緩めていきましょう。
まず一つ目は曲げる筋肉、二つ目は内側に閉じる筋肉、3つ目は内捻りをする骨盤の横側の筋肉です。
特定の筋肉が使いすぎて硬くなり
股関節にぶつかるというのがあります。
セルフケアをする前にお身体のチェックをして頂きたいです。
主に股関節の痛みのある方は座った姿勢から立ち上がる時や、歩いていて痛みがある方や
あぐらがかけない方など多いため、ストレッチをする際に確認してみてください。
改善の仕方
①股関節の前側を伸ばすストレッチ
1.伸ばす側の片膝を床に着いて足を1歩踏み出します。
2.太ももの前側がしっかり伸びていることを確認していきましょう。
※この際に腰が後ろに反らないように気をつけてください。
3.このまま20秒〜30秒伸ばしていきます。
②内股のストレッチ(カエル足のストレッチ)
カエル足から徐々に股関節を広げていくストレッチで腰を反らさないように気をつけてください。
四つん這いになるような形でうちももを広げていくと両方の股関節の内側の筋肉をストレッチすることができます。
これも20秒〜30秒伸ばしていきます。
※痛みのない中で気持ちよく伸ばしていきましょう。
③骨盤の横のストレッチ
1.足を組みます。
2.そのままへそからお身体を前に倒してください。
※この時頭、肩、お尻まで真っすぐの姿勢を意識する
3.無理せずに20秒から30秒伸ばしていきましょう。
※変形性股関節症と診断された方は筋肉を使いすぎて硬くなり膝の位置は最初は高いため無理なく下に倒してみてください
いかがでしたか?
今回は変形性股関節症についてお話しさせて頂きましたが、
人によって原因は様々ですので、今回のお話しが変形性股関節症と診断された方だけでなく
股関節の痛みの方にも参考になるお話しですので、是非お困りの方はこちらからご相談ください。
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https://momochi-seikotsuin.com/kokansetsutsu
ここまで読んで下さってありがとうございました。